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聖パコミオ修道院長                                       記念日 5月 9日



 310年頃、パコミオという若者が自分の望みに反してテーベの軍隊に入れられた。軍隊がテーベに到着した時。係りの士官たちは、若者達の不満の感情を知って彼等を監禁し、囚人としてナイル川を下って連れて行った。その時、あわれな囚人の状態を見て、あるキリスト信者たちが食物を与えた。

 パコミオは、この親切な行為に感激してキリスト信者たちの信仰について尋ね、後で軍隊から解放された時、洗礼を受けて信者となった。そして、砂漠の師父パレモンの弟子となった。パレモンは復活祭の日でも食物の中に酒や油を決して入れず、キリストの苦しみの意義の理解を失わないようにした。彼はパコミオに命じて、はだしで茨を拾わせたが、パコミオはキリストの足につき刺さった釘を思い出して耐え忍んだ。
 最後にパコミオはナイル川の岸のタベニシに修道院を創立して、パレモンがそれを助けた。パコミオの特別な仕事は、修道士と修道女たちを集めて聖なる規則のもとに生活させることであって、ナイル川の向こう岸に6つの男子修道院と、1つの女子修道院を建てた。彼が帰天する前には、1000人の修道士が集まっていた。彼等は聖書を暗記し、仕事をし、祈りのために集まっていた。346年頃パコミオは亡くなった。


少しばかり謙遜な心を保ちながら千人の群衆の中にいる方が、
傲慢な心でハイエナの洞窟に住むよりは、
あなたにとって、はるかに善いことである。

聖パコミオ